ウイルスタイプ:ワーム
別名:エムエスブラスト, W32/Lovsan.worm, Lovsan, W32.Blaster.Worm
■特徴
マイクロソフトのWindows RPCの脆弱性を攻略するウイルスが、2003年8月12日に発見されました。これは、ワーム」に分類されるトロイの木馬型不正プログラムです。この
“Blaster ワーム”は、電子メールなどではなく、MS03-026 の脆弱性を悪用することで感染活動を行います。そのため、脆弱性の対策を行わず、RPC
へのネットワーク接続を制限していないコンピュータに対して攻撃が行われた場合には、被害を受けてしまうことが考えられます。
また、"windowsupdate.com"に対してネットワーク攻撃を仕掛けるDoSツールとしての活動も行います。
このセキュリティホールへの攻撃を受けたコンピュータはWindowsが再起動されます。なお、このセキュリティホールは
Windows NT/2000/XP/Server2003 のみのものです。Windows
95/98/Me ではこのセキュリティホールがありませんのでワームは侵入できません。
●影響を受けるシステム
Windows XP
Windows 2000
Windows NT Server 4.0
Windows NT Server 4.0,Terminal Server Edition
Windows Server 2003
●推奨する対処
すべての利用可能なパッチと、Microsoftが提供するMS03-026が適用されていることを確認してください。
< マイクロソフト社からの情報>
Blaster に関する情報
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/virus/blaster.asp
Blaster ワームへの対策 - Windows XP 編
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/virus/blasterE_xp.asp
Blaster ワームへの対策 - Windows 2000/Windows
NT 4.0 編
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/virus/blasterE_nt4w2k.asp
●修復方法
感染してしまった場合は、Windows ディレクトリに作成されたプログラムファイル(msblast.exe)の削除とレジストリの修正が必要となります。
<手動による方法>
手動による修復方法は、上記のマイクロソフト社の情報、および下記ワクチンソフトウェアベンダーのサイトに掲載されています。
手動による修復は、コンピュータに関する高度な知識が必要であり、特にレジストリの修正等は少しでも間違えると、コンピュータが正常に起動しなくなる場合もあるので注意が必要です。
<修復ツールによる方法>
また、無償の修復用ツールがワクチンベンダーから配布されているので、そちらを使う方法も有効です。各ベンダーが記述している
「使用上の注意」をよく読み、自己の責任において使用してください。
●修復ツール提供サイト
トレンドマイクロ:
http://www.trendmicro.co.jp/msblast/
シマンテック:
http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/w/w32.blaster.worm.html
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